CEO 2018.12.31

2019年元旦|年頭のご挨拶【代表取締役社長 永井俊輔】

新年あけましておめでとうございます。 サイン&ディスプレイでお世話になっているお客様、インナチュラルでいつも買い物に来て頂いているお客様、私達のビジネスを支えてくださっているお取引先様、様々なセミナー等で名刺交換させて頂いた皆様、Facebook等SNSでいつも見ていただいているフォロワーの皆様、僕の投資先企業の皆様、そして家族よりも多くの時間をクレスト・ドラミートウキョウの仲間と過ごしている従業員の皆、そしてそのご家族の皆様。 全てのステークホルダーの皆様におかれまして、本年が素晴らしい一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。 年頭のご挨拶ということですが、弊社クレストが今年からはどのように進むべきであるか、そしてクレストのトップとして私が何を考えているのかをここに記載させて頂こうと思います。
過去を振り返る
2018年の年頭の挨拶のブログに記載させて頂いたテーマとして、 ①寝ないで頑張るから、論理的に勝つへ ②「人材」と「組織化」に対してケタ違いの意識と投資を ③インストアマーケティング元年 という3点をこのブログで述べ、そして実際にそのとおりに進めてきました。実際、気合と根性論がまだまだ残っていた営業体制から、当然気合と根性が必要な部分だけ残しながら、論理的かつ合理的なプロセスで動く組織づくりが出来てきたと感じています。 一例を挙げると、今年3月から作ったサイン&ディスプレイ事業のインサイドセールスは、開始半年もかからずに社内の成長の基盤になり、新入社員のOJT場所としての機能と、サイン&ディスプレイ事業内だけでなくクレストの持つ全ての事業、そして私の投資するいくつかの事業会社に対してもリードを供給するまでに成長して参りました。事業を横断的に見て事業部のニーズに対して的確に高い質と量を投じる機能の構築が出来、今後私達が新たなレガシー産業の事業と手を組んだとしてもすぐに結果が出せる基盤を構築できたと自負しています。 また人材と組織に投資をするという点では、昨年5月にようやく人事部を発足させ、高い水準の人材を多く採用するということにも成功し、社内の空気が一気好転しているように感じた1年でもありました。全社員がお互いに「社内に嫌なヤツが1人もいない」という声が聞こえたり、「あの人はこういう点が優秀だよね」と本人が居ないところで第三者を褒める文化が自然発生しており大変喜ばしい状況です。向上心が有り、未来を見ている人にとっては最高に過ごしやすい環境であり、一方でそうではない人にとっては居心地の悪い環境でもあるので、良い意味の新陳代謝が生まれています。 更に、私永井自身のFacebook等を経由したリファラル採用も増えてきて、これまでお客様側にいた方が弊社に転職してくるなど、9年前、単なる看板工事屋とガーデニング屋だったクレストからは想像がつかないステージに来たのだなと強く感じています。今では、「レガシー産業に変革を起こす会社」として、産業にこだわらないイノベーターになりたい、という気持ちを持って入社頂く方がほとんどであり、4年前に考えた私達のスローガンである「Legacy Market Innovation」が、最初は誰にもわかってもらえなかったところから、少しずつ理解を頂ける方々が増えてきたのだろうと感じております。本当に有り難いことです。 昨年のブログではインストアマーケティングと記述した領域でも、今年からリテールテック領域と社内での認識と部署名を改めることと致しました。2018年の1年間でたくさんの「カメラでリアル店舗の店内を解析する」関連の事業者・ベンチャー経営者とお会いし、そしてそれを導入しようとして頂ける多くの小売事業会社の方々とお会いさせて頂き、ある程度業界のポジションは築きはじめられたのではないかと自負しております。これは自社の努力だけではなく、この産業にいるすべてのステークホルダーの皆様が同じ未来を目指し、このリテール店舗のカメラアナリティクスが存在する世界観をみんなが想像できる時代を築き上げてくれたおかげだと思います。心から感謝申し上げます。 クレストとしては、このリテール店舗のカメラアナリティクスから、ここではまだ詳しいことは書けませんが、今後はカメラ以外のセンサーやリアル店舗内のトラッキングタグに類するものを生む事業会社にも投資と開発を行ってゆく予定です。「リアル店舗を解析する」ところに対して多面的に取り組んで参りたいと強く考えています。
体系化されてきたLMI
私達は、Legacy Market Innovation(LMI)という言葉をスローガンに、"レガシー産業が、自らイノベーションを起こす。"という領域に注力しており、以下の図でそれらを体系化しています。特にフォーカスするのは図1左下の斜陽産業の象限になります。
 これまでクレストは、サイン&ディスプレイ産業(いわゆる看板工事・ショーウインドウディスプレイ工事)に参入、後にガーデニング産業に参入し、いずれの産業においても参入後に一単位あたりの生産性を1.5〜3倍にまで引き上げ高収益事業化に成功させ、その自らの収益を利用して、いわゆるCVCのように自らのB/Sではなく自らのP/Lから自らの事業の縦軸のイノベーションに対して投資を行って参りました。これが我々の言うLMIのプロセスになります。実際このコンセプト通り、サイン&ディスプレイ事業ではesasy(エサシー)という店舗内外の交通量\視認量\入店量\店内交通量\購買量のデータ取得ビジネスを標準化させ、ここからリアル店舗や看板などの広告価値をを解析できる市場を生み出した。今後は更なるイノベーション商材をこの市場に投入予定であるので、強く期待して頂きたい。またガーデニング事業はようやく生産性向上が完了し、次のサブスクリプションや植物プラットフォームビジネスへの開発投資を開始しようとしています。
ローリスク・ハイリターンのLMIの成長曲線
VC、CVCが乱立し、また個人投資家の資金などもエンジェル税制の背景などからここ数年間ベンチャー企業への投資が増加傾向にあることは多くの方々が感じることでしょう。私も個人投資家として2018年に5社の日本企業と、アメリカ、マレーシアでビジネスを展開する企業に対してシードラウンドでの投資を行って参りました。不確実性の高いこの世の中、マーケットバリューに左右されないオルタナティブな利益をとるために投資家マネーがこぞってベンチャー投資に流れている(CVCは事業シナジー狙いが多いことは言うまでもありませんが)現状、ベンチャー投資の成功とは、多くの場合が投資先がIPOまたはM&AでEXITを迎えることによるリターンが中心です。しかしながら、99%以上の投資家マネーが、このようなリターンを得ること無く消え去っている現実を知らない人も多いのではないでしょうか。 上記投資家から創業前後から投資を受けると、早期段階で企業の自社株式が外部投資家に渡ってしまう(否定的ではなくモデルの1つとして)ことや、投資家も事業の成長性が期待通りにいかない場合は特にEXITを急がせ、経営判断が目先に向きすぎてしまう局面もあります。(当然私は前職がVC(ジャフコ)であったためベンチャー投資のメリットというのも強く理解し、肯定的である前提での発言です。) またどちらかというと投資家が好むのは既存産業のリプレイスやディスラプション系ビジネス、または新市場創出系ビジネス(ここにSaaS、定額課金などという冠がつけば言うことなしですね!)であり前述の私達のコンセプトとは大きく違います。 私達のLMI成長曲線は、100%に近い形でエクイティを取得し、まずは自らの事業の生産性向上を行うことで期待収益(自己資本利益率換算)を上げ、その利益を再投資すること。そのため、世で言うスタートアップベンチャーと違って外部の資本を入れずにまずは地道に自社の生産性を高め、その収益を使いP/Lからの再投資を行います。このモデルは、一見プライベートエクイティ、バイアウトファンドの手法に近しいようにも見えながらも、PEファンドの観点から考えると、この縦軸のイノベーションを生むリスクをとらずに横軸の生産性を上げて規模を拡大してEXITをするほうが時間的観点からも合理的だと考えています。よって、我々のLMIモデルに一定の目新しさを感じて頂ければ、我々にとってこの上なき幸せです。
2019年のクレスト社としての投資方針
過去数年の私のブログをご覧頂いている方はお気づき頂いているでしょうが、ここ数年間の私の注力目線の変遷は システム投資→デジタルトランスフォーメーション投資→組織投資 という流れでした。 これらの段階ごとの投資はしっかりと実を結び、ここ3年程度で全く別の会社に生まれ変わったと言っても過言ではないほど、会社がより会社らしく整備されたのは全社員にとって周知の事実であります。 その上で、2019年の我々の投資目線は ①人材投資 ②資本業務提携投資 ③第三のLegacy Marketの発掘と投資 の3点となります。 ①の人材投資では、もはや入社頂ければどんな会社よりも圧倒的なスピードで成長できる基盤が作られた故に、よりポテンシャルの高い採用を進めて参りたいと考えております。よってクレストが始まって以来初の新卒採用を開始します。そのために最高に優秀な人事チームも配備しており、すでに新卒については様々なメディアやイベントにおいて募集を開始していますので、是非新卒ご関係者の方はご応募ください。そのほか中途採用においてもより優秀な人材に選んで頂けるようなブランディングにより注力しております!(ので、是非こちらも私経由でご連絡頂ければ対応させていただきます。) ②資本業務提携投資に関しては、2019年は私永井俊輔個人として、5社ほどのエンジェル投資を実行して参りました。いずれもレガシー産業のリプレイスを行うビジネス、前述図1の右上の産業への参入であり、言うならばVertical Uberizationと言えるような事業への投資になります。この個人投資は今後も継続させるものとしながら、新たにクレスト社としてのベンチャー投資を2019年から開始する予定です。LMIのプロセスを改めて述べると、レガシー産業産業に自ら100%投資をして参入、そしてデジタル化による生産性向上(横軸)と市場にイノベーションを与える開発投資(縦軸)、を行うことです。これに反しながらもレガシー産業の変革を起こすベンチャー企業には引き続き個人でマイノリティ投資を行い、LMIのイノベーション軸に関連するスタートアップベンチャー等への投資は今後はクレスト社によって実行するという投資方針になります。今年、様々なイノベーティブな提携を発表させていただきますので是非楽しみにして頂ければ幸いです。 ③第三のLegacy Marketの発掘と投資については、これまで参入してきたサイン&ディスプレイ産業とガーデニング産業、に次ぐ産業への進出である。LMIのコンセプトのレガシー産業産業に自ら100%投資をして参入ということであり、三度目の成功を以て、私達がLegacy Market Innovatorとして名乗りを上げる、最も重要な投資です。 2019年、これらへの投資に本気で取り組むつもりですので、皆様どうぞ応援と情報提供をお願いできれば幸いです。  
2019年はLegacy Market Innovation元年
私の肌感覚的に、ビジネス流行語を考えてみると、人によって考え方は違うだろうが、以下がこれまでの変遷だと考えています。 2015:デジタルマーケティング、IOT 2016:IOT、VR、動画、Horizontal SaaS 2017:ブロックチェーン、ビッグデータ、Horizontal SaaS 2018:AI、Vertical SaaS、金融ブロックチェーン、 ここから先、2019年の私の未来予測は ・レガシー産業(既存産業)× AI、 ・既存産業特化型SaaS = Vertical SaaS ・非金融ブロックチェーン ・キャッシュレス が台頭する1年となるだろうと予想しています。既存産業、つまり私達のスローガンであるLegacy Market Innovationが日の目を浴びる1年になることは間違いありません。 そしてついに5Gがはじまり、過去これまでにあったすべての産業のデータ通信速度がが何十倍にも増します。ただダウンロードが早くなったという体験ではなく、願った瞬間に叶う、が本当に実現できる通信速度なのです。上記の未来予測を5Gが更に加速させるのは言うまでもありません。  
不確実な未来の「創り手」になろう
2018年、皆様はテクノロジーは指数関数的に技術が進歩し、これまで競合として意識もしなかったベンチャー企業が突然現れ業界をかっさらっていく光景をもう多数見てきたと思います。次の未来もあらゆる変化が起きることは間違いありません。 日本でもキャッシュレス化が進み、所有から共有へと、定額ビジネスが当たり前になり、イノベーションはより加速度を増して進みます。 一方で、このような時代だからこそ、5年先、10年先の時代の変化を予測することはかなり困難を極めます。 そんな時代において、私達が今日から取り組むべきことは人生の総量を高めるために学び続けることです。1日1冊の本、毎日流れ行くあらゆるニュースを読んで学び、何らかの分野で高い叡智を持つ人の話を聞き、努力の集積の総量を高め、そしてそれを活用して自分の頭で考え抜く。考え抜いたアイデアをまた他の考え抜いている仲間と共にぶつけ合い、その考えをまたより深いものへと導いてゆく。1つの産業に対して深みを追求しても良い、様々な分野を広く浅く学んでも良い。この分野は苦手だと思って避けて通らずに、とにかく新たな分野でも学び続けてみることが、これからの時代に最も大切なことであると考えています。 そして、このような人生の総量の重要さに気づき、その総量を高め合う仲間を集めて繋がることが、5年先、10年先の未来を作る側としての第一歩となりうると信じてやみません。 2019年、私永井を含むクレスト社員一同人生の総量を引き上げるべく努力を続ける文化を作ってゆく所存です。是非このブログに共感して下さったの読者の皆様、私や弊社のメンバーと何らかの接点を持つことがあれば、双方の人生の総量をシェアし合うお時間を少しでも頂けたら、世界を変えゆくであろう私達そして皆様にとってこれ以上の糧となる時間はありません。 共に世界を変えて参りましょう。 2019年 元旦 株式会社クレスト 代表取締役社長 永井俊輔 --------------------- ※社長Blogの記事一覧です。以下のリンクからご覧ください。 社長Blog Vol.12: 教育とイノベーション 社長Blog Vol.11: ESASYが出来る6つのこと、選ばれる4つの理由 社長Blog Vol.10:クレストのロゴを刷新、新たなブランディングに向けて始動 社長Blog Vol.9:NewsPicksで私の記事がバズったけど、本当に私が伝えたかったことはこれだ。 社長Blog Vol.8:今全てのビジネスマンが思考の軸に置くべき10のキーワード 社長Blog Vol.7:リアル店舗に起こるパラダイムシフト2 社長Blog Vol.6:エクスポネンシャル(指数関数的成長)を遂げよう 社長Blog Vol.5:リアル店舗に起こるパラダイムシフト 社長Blog Vol.4:デジタルトランスフォーメーションを迎える全ての企業へ 社長Blog Vol.3:Googleが教えてくれた、リアル店舗の価値と未来 社長Blog Vol.2:シンギュラリティに対するクレストの答え 社長Blog Vol.1:Legacy Market Innovation