「KIJIMA TAKAYUKI」空間演出

# 空間デザイン
「KIJIMA TAKAYUKI」空間演出

目次

概要

帽子ブランド「KIJIMA TAKAYUKI」ブランド10周年を記念した、コラボレーションアイテムのプレビューにおける空間演出を担わせていただきました。

10周年ということで「10年の時間の流れ」というテーマに沿って古材やステンレスを使った什器を制作し、「古さ」と「新しさ」を空間に共存させた事例です。

課題・ご要望

  • 帽子ブランド「KIJIMA TAKAYUKI」ブランド誕生10周年のコラボレーションアイテムのプレビューを行いたい
  • ブランドスタートからの時間の経過を表現したい
  • 出来合いのレンタル什器ではなく、木や石など自然の素材を使った什器を取り入れたい

実施内容・解決策

会場の調査から施工まで約3週間という短納期の案件であったため、プラン作成・材料の検討・発注・見積作成を同時進行で行いました。

お客様からラフ案のイラストを共有いただいてからスタート。ラフ案をどのように現実に落とし込んでいくかというイメージ共有の段階から始まりました。

会場調査の際に演出全体のイメージ共有を行い、お客様の思い描く姿のヒアリング、素材選定とご提案、図面作成を並行して進行しました。

限られた時間の中でもブランドのストーリーを汲んだ空間演出を実現するため、幾度となくイメージのすり合わせを重ねました。

空間演出のポイント

今回の演出では、「10年の時間の流れ」を組み込むということで、「古さ」と「新しさ」に焦点を当て、それぞれのイメージに繋がる素材を選定しました。

「古さ」としては杉足場板という古材を選定、1つとして同じものがない個体差のある素材を使うことで通常よりも趣のある仕上がりとなりました。
「新しさ」としてはステンレスの素材を選定、ただのステンレスではなくバイブレーション加工というようにランダムな研磨模様を表面につける方法で、味わいのあるイメージを演出。「古さ」と「新しさ」の素材を組み合わせ1つの什器を形作ることで「時の流れ」というテーマに収束させました。

3週間という短納期でしたが、テーマに沿った形で綺麗におさめることができた事例です。プレビューに参列された関係者の方からは、どこで什器を作ったのかという問い合わせもあったと嬉しいお言葉をいただきました。また、当初は使用後廃棄予定だった什器も全て引き取りたいとのお客様からのありがたい声をいただき、現在は別の店舗にて使用していただいております。

実施内容一部ご紹介







ブランドについて

KIJIMA TAKAYUKI

様々な事柄から伝わる時代の空気感を、独自の視点とバランス感覚で取り入れ、「スタイリングで生きるデザイン」をコンセプトに置くハットブランドです。

詳しくはこちら▼

http://www.kijimatakayuki.com/

プロジェクトメンバー

Project Manager:廣田ともか

Design:船田菜津子